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文春文庫「ニューヨークのとけない魔法」

文春文庫「ニューヨークのとけない魔法」_d0014464_23173353.jpgニューヨークライフを面白おかしく書いた竹内玲子さんの「笑うニューヨーク」や「踊るニューヨーク」もいいけれど、岡田光世さんの「ニューヨークのとけない魔法」は心がとてもほんわかするストーリーがたくさんつまっていて、久しぶりに一気に読んだ1冊です。
アメリカ人でさえ「ニューヨークは冷たい人ばかりで嫌い」と言う人もいるのに、実はとても温かい人がたくさんいる街なのだとそのぬくもりがジワジワと染みてきます。

電車内で読んでいて思わず顔が緩んでしまったのは「poor boy」というサンドイッチの件でどこぞの新聞社に問い合わせたときの話。
「poor」と「boy」の間に「-」(ハイフン)がはいるのかどうかを確認しようと筆者が電話したところ、応対に出た記者はこう言った。

「そうですね、ふつう、ハイフンではなくてレタスとトマトを入れます。」

さすがアメリカ!
こういうウィットと心の余裕は持っていたいですね。



ふと最近受けた顧客からの電話を思い出しました。
1ヶ月も前に問い合わせた件について、まだ返事をもらっていないとのこと。
当社の誰が応対したのでしょう?と訪ねると・・・
なんの対応もしていないこちらに怒りを感じていても不思議じゃないのに電話の相手はこうおっしゃいました。

「きれいな女の人」

私は思わず笑ってしまったのですが、頭ごなしに怒りをぶつけられるよりもこうした一言でことの流れがスムーズに運ぶこともあるのかもしれない、頭の回転が速くて気持ちに余裕のある方なのだろうな・・・・。


「ふつう、ハイフンではなくレタスとトマトを入れます。」


こんな気のきいたこと、言ってみたいですな~。
by hsoj | 2007-10-19 23:18 | Diary

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