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「ナイロビの蜂」

「ナイロビの蜂」_d0014464_216559.jpg1ヶ月ほど前に借りたままずっと観ていなかったDVD「ナイロビの蜂」をやっと観た。
「ポチッ」として借りたときはすごく観たかったのだけど、重い内容の映画だけに届いてからしばらく観る気になれなかった。重い内容の映画は観るにも気力がいるよね。




「ナイロビの蜂」_d0014464_2215670.jpgガーデニングが趣味の英国外務省書記官ジャスティン(レイフ・ファインズ)は正義感が強く行動的な妻テッサ(レイチェル・ワイズ)の行動には一切立ち入らない。放任主義なのか、ことなかれ主義なのか・・・・。
アフリカに赴任中のある日、妻と活動仲間の医師アーノルドがケニア北部の湖のほとりで死亡。危険な地域へ行った帰りのことでもあり、事故か強盗殺人かと思いつつ遺体と対面したジャスティンは妻の死亡に疑問を抱き、一人で調べ始める。
やがて、妻がイギリス政府高官と製薬会社が結託して新薬のアフリカでの人体実験をしていることを知り、世に公表しようとしていたことをつきとめる。そして、ジャスティン自身にも危険が迫り、妻のかたきを取る手はずをととのえ妻が最期のときを迎えた地で自らの死を(殺されるのを)待つ。

「ナイロビの蜂」_d0014464_226396.jpg原題「THE CONSTANT GARDENER」。
なぜ「蜂」なんだろう?と思っていたけど、見ているうちに「そうか・・・」。
新薬をアフリカの貧しい人々を使った実験をおこなっていた会社が「スリー・ビー」。
Bee=蜂、ケニアの首都=ナイロビ・・・・で、「ナイロビの蜂」。
実際にこういうこと(製薬会社による新薬のアフリカなどの貧しい国々での人体実験)が行われているのだろうと容易に想像でき、なんとも言えない重く暗い気持ちが残る。
ジャスティン自らが選んだ死地で妻の幻影に「やっと君を理解できた」と語るシーンが悲しい。

先週の英会話レッスンのトピックが「AID」で、講師に「$100あったらどこに寄付する?」と聞かれ、「アフリカの子供たちにワクチン注射を打てるように、ユニセフに寄付する」と言ったけれど、この作品を観終わったとき「まさか新薬の実験に使われないだろうな・・・」とふと頭をよぎった。お金や物資を寄付しても、本当に行くべきところに行っているのだろうか?
そんなことまで考えてしまったヨ。
by hsoj | 2007-05-04 23:38 | Entertainment

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